2019年、豪華客船で鍼灸師として働いていた頃、
コロナ禍に突入。
その時船に乗ていたクルーは皆自分の国に強制帰国となり
長引くコロナ禍の中、僕は日本で新しい仕事を始めました。
(前回の船の状況についてはこちら↓)
そして前回の船の契約からおおよそ三年、、
日本で過ごした数年間の日々を終えて再び豪華客船に戻ってきました!
二回目の船に戻ったのは2023年の2月。
鍼灸師としての契約は7ヶ月なので契約を終えて日本に9月に帰ってきました。
今回は久しぶりなのでざっくりと
今回の船旅の感触、これまでとの変化などを紹介して行こうと思います。
これから船に乗りたいと考えている人や
船での生活に興味がある人に参考にして貰いたいです。
それでは行きましょう、
第二の船旅、開幕!
Contents - 目次 -
二回目の契約はホランドアメリカへ
2019年の7月に乗船した、前回の契約ではイギリスの船会社であるP&O UKというクルーズラインで働いていました。
初めての契約では船をこちらからリクエストすることはできず、会社から与えられた船に乗ることになりますが、
結果的には一つの契約で3隻の船に乗ることになりました。
複数の船を渡り歩けたことで、一度目のコントラクトにしては
良い航路でヨーロッパを中心としていろんなところを回れたのでラッキーでした。
それぞれの船の違いを知れたり、それぞれの船で友人たちが多く出来たのもありがたかったです。
さて、鍼灸師は一回目の契約を終えるとそれ以降は乗りたい船を選ぶことができるので楽しみが増します。
今回の船は二回目の契約ということで、前回のクルーズ会社から変わり
Holldand America Lineになりました。
4隻目の船、Holland America Oosterdam
乗船が決まったのはHolland AmericaのOosterdam
実はもともと乗る予定だった船の乗船日が変わってしまい、
その日を待つか別の船にするかといったときに提案されたのがこの船でした。
契約の初め南米クルーズという正直鍼灸師としては
ちょっと稼ぐのは難しいと聞く航路だったのでどうしようか迷いました。
しかし南米はこれまで行ったことがなかったのと
後半からは東ヨーロッパなどの地中海に移動することを考慮して挑戦してみようと思いこの船への乗船を決めました。
あとホランドアメリカはクルーに対して他の会社と比べて待遇がいいと聞いてたので
それも選んだポイントですね。
実際に乗ってみると
いろんな意味で予想を裏切られることとなりました。
アルゼンチンから乗船まで!色々大変でした
船への乗船はアルゼンチンのブエノスアイレスから。
ということで人生で初めての南アメリカに降り立ちました。
身体を時差に合わせることと、健康診断の書類がまだ揃っていなかったので
ブエノスアイレスに3日滞在したのち船に乗り込みます。
クルーズで必要な書類を出してくれる医師の待合室がおしゃれすぎました。
現地の医者には事前に電話で予約を入れていましたが、
受付の方には英語が通じずかなり苦労しました。
治安の良くないブエノスアイレスですが、ホテルの屋上は安全圏なのでここでリラックスして過ごしました笑
健康診断の後、アルゼンチンのドクターから貰った書類を会社に送っても情報が少し足りないと言われ、
それが揃わないと乗船の書類を送れないと言われながら、乗船当日になりました。
”一旦港まで言って船会社に聞いてみるから乗船の書類だけ送って欲しい”と会社に頼み、
とりあえずはダメ元で船まで行って頼んでみることにしました。
はい、乗れました。
乗船はほぼ無理と高を括っていたのですが全く何も問題なく乗ることができました笑
手続きを済ませ、自室でフォーマルに着替えます。
マネージャーやスパ部門の同僚と挨拶を交わし、
乗船したクルーの為のトレーニングをこなした後は、夕方から早速仕事開始。
その日のうちに三組ほどパッケージ予約を入れることができたので
二回目の契約、ビジネス的には良さげなスタートをきることができました。
思ったより楽しすぎた南米クルーズ
ビジネス的にも難しいと言われていた南米クルーズでしたが、今振り返ると思っていたよりも仕事がやりやすいクルーズが多かったです。
特に乗ってから一番最初のクルーズはまさかの南極クルーズ。
アルゼンチンの南に位置する世界最南端の町ウシュアイアから8日間南極をぐるりと航海します。
ニュージーランドにいた頃、せっかく南半球にいるのだから南極に行きたいと思って調べたら行く難易度が高すぎて断念したのですがまさか仕事の範疇で行けることになるとは思いませんでした笑
南極は一番最初のクルーズのみで、それ以降は南米の色々なところに行くのですが
まぁ、どこも楽しいです。
ペルーにある砂漠のオアシスの町なんかはこんな場所が現実にあるのかと驚きました。
寄るポートの楽しさはもちろんですが仕事もやりやすかったです。
南米クルーズでは乗客のほとんどがヨーロッパやアメリカから南アメリカまで乗船しに飛んで来るため、彼らにとって近所を回るヨーロッパクルーズよりも治療への心象はポジティブだったりします。
南米クルーズは大変かも、、
と考えていたのですごく楽しめたのは意外でした。
Holland America、クルーとしては?
今回初めて乗ることになったホランドアメリカライン。クルーからは働きやすいと好評のクルーズラインです。
実際に乗ってみると確かにクルーのルールの緩さはなかなかでした笑
オフィサーだと客エリアも普通に歩けますし、バーなども使えます。
乗船時間もあまり厳しくなく、前の会社では乗客の乗船時間である30分前(出港の一時間前)までにはクルーは船に戻る必要がありましたが、ホランドアメリカは乗客の乗船時間に合わせて戻ってきても何も言われません。
(デパートメントのボスもよく外で乗客を待っていますが、基本的に笑顔でおかえりーです)
服の洗濯もやってくれますし、ルームサービスも問題なく頼めます。
ただ服の洗濯は結構適当で、すぐ靴下がなくなります。
ルールの厳しさに関しては前乗っていたP&Oもなかなかの緩さなので
そこまで大きな変化はなかったかなという印象です。
ただ僕が乗った船のOosterdamは古い船なので色々とがたが来ています。
最悪なのは僕の部屋に2回ほど浸水しました笑
カーペットが濡れている程度ですが、まぁ嫌ですよね。
船の状況や、ルールまでもその時に乗っているオフィサーによって
左右されることもあるのでそこまで当てにはなりませんが
確かにホランドアメリカは働きやすい環境にあると思いました。
(特にWiFiが安い!!)
結論、船楽しい
久しぶりの船でしたが、やっぱり船楽しい。
毎日新しい場所、ドラマの連続なのでたった7ヶ月なのにめちゃくちゃ経験値が増えます。
契約の最後の方の地中海クルーズは仕事で苦戦するクルーズもありましたが、
総合的にはビジネス的にもある程度安定して運営できていたと思います。
地中海は基本美しすぎました。
今回は契約を大まかに振り返って記事にしました。
今はまだ日本で休暇をとっているところですが、来年から三度目の契約で船に戻ろうと思っていますので
こちらにいる間にできるだけ記事を上げようと思います。
知りたいことや詳しく書いてほしいことなどあればぜひコメントで知らせてください!