鍼灸師をやめた?職に生きない生き方のすゝめ 前編

みなさんこんにちは。

 

2017年に、このThe Globe and Shinkyuを立ち上げてもう3年ほど経ちますが、

タイトル通り海外で働く鍼灸師という題材をメインに考えて書いてきました。

 

 

 

 

さて、今の僕の状態を見てみましょう。

 

 

ブログを始めた頃はニュージーランドにいましたが

今はコロナの影響で日本に帰国

 

以前は海外のクリニックで現地の人達と働いていましたが、

今は仕事すら鍼灸師ではありません

 

 

 

うん、なんというか、

完全にこのブログのメイントピックとなるべきものが両方とも消えてしまってるんですよね笑

 

 

 

それでもこのブログは続ける予定ですが

 

実はこれからもっと面白い記事も逆に書けるんじゃないかなぁと思ったりもします。

単純に自由度が上がりますから。笑

 

 

 

 

さて、今回の記事の本題です。

 

 

僕は鍼灸師をやめました。

 

と言うより正確に言うと、

鍼灸師として生計を立てて暮らすのを、(今は)やめている。

の方が正しいですね。

 

 

いずれにせよこれは鍼灸師だけに限らず、

 

一つの職業にこだわり続けるのは生き方の選択肢を狭めているだけだと思っています。

 

 

というわけでいってみましょう。

自由に生きるための「職業に拘らない生き方のすゝめ」前編です。

 

 

 

8年間続けた鍼灸師という仕事

 

 

先ほど書いた通り僕は今は鍼灸師ではありません。

 

ですがこれまでの経歴を振り返ると

鍼灸というスキルの中で生きてきた人生だったと思います。

 

 

鍼灸師としての資格を取得してから海外に拠点を移し、マレーシアのKLでイギリス人の師匠に出会い、クリニックでいろんな経験を積んだ後に経歴を買われ、ニュージーランドで現地クリニックに就職をしました。

 

ニュージーを出ることを決めた後も豪華客船に鍼灸師として搭乗、

世界を周りながら治療を行いました。

 

 

そして20年の3月、コロナの影響で全クルーズ船が停止、

以降は日本に帰国し、この段階から鍼灸師という仕事を辞めました。

 

 

専門学校を卒業し、日本で鍼灸師となった2013年から、

おおよそ8年間鍼灸師として世界で活動してきました。

 

 

結構長いですよね?

 

 

 

僕がこの記事で書くことは“職業にこだわるべきではない”

ということですが、誤解して欲しくないのは経験を積むことの重要性です。

 

 

 

資格を取ったり、新しい分野の仕事を始めたのであれば

しばらくはそのスキルを活かせる仕事を頑張って続けるようにした方がいいと思います

 

 

 

では”しばらく”とは、具体的にはどのくらいか?

 

これは期間ではありません。

 

 

“その環境を離れても、その職で得た何かを武器にできるレベルになるまで”です。

よって5年以上続けるべき人もいれば、1年で済んでしまう人もいます。

 

 

僕は8年続けた鍼灸師をしばらく休もうと思った理由は、

この経験と技術があればこれからどこに行ってもその技術が助けてくれると思っているからです。

 

なので今は鍼灸とは全く関係がない、自分がまだ武器を得てない分野を本業にしています。

 

 

つまり肝心なことは期間ではなく、常に自分が何かを学べる環境作りを目指すことです。

 

 



 

 

多様性の時代に埋もれていくプロ達から学ぶこと

 

 

現代の様式が変化・多様性の時代に入ってから久しいです。

 

 

“資格を取れば安泰”、”大きな企業につけば安定”

その様な考えは今の定年くらいの人世代の認識です。

 

 

若くてもそれを常識と思い込んでる人はいますが、

これだけ変化が大きくあらゆる業界で飽和状態が起こっている世界に生きていくのに適した考え方ではありません。

 

 

そのような古い考えの末辿り着く結果が、

埋もれていくプロ集団です。

 

 

 

日本人は技術をリファイン(精錬)する能力はもともと高い国民性です。

これはひとえに日本のプロ意識の高さにあります。

 

 

 

帰国して驚いたことの一つですが、ある全国チェーンレストランでバイトしている人に、

“そのレストラン、この前行ったよ”と伝えると、”本当?ありがとう!”って言うんですよ。笑

 

取締役などではない従業員、ましてやバイトという立場の人が

利用してもらったことにお礼を言うなんて多分世界中探しても日本人だけです。

 

 

個人と企業は例え正社員になろうとも切り離して考えるのが世界では普通ですが、日本人は企業の価値を自分自身に当てはめがちです。

結果として企業内に自分の存在価値を産み出し、プロ意識が完成されていくのです

 

 

 

さて、プロ意識と聞いて悪いイメージを感じることはありませんよね?

もちろんこれはポジティブな感情で、日本人の強みと呼んでも問題ないと思います。

 

 

しかし周り全体がプロ認識を持っていると話が変わってきます。

 

 

プロとは一般の人の中にいるから存在が目立つわけです。

全員がプロだとそれが当たり前になってしまうと思いませんか?

 

 

運転免許証は資格ですが、皆が持っているので持っててもすごいとはなりませんよね。

それと同じです。

 

 

 

結果的にどうなったか。

 

社員への期待値が高まり、十分頑張っているのに評価されない社会が完成してしまっているんです。

 

 

 

皆がプロ認識を持つ為、さらに強いプロ認識を持つ人しか上に上がれなくなってしまっている環境。

僕はこれを強みだとは思いません。

 

 

プロ意識とは別側面から見ると、自己犠牲です。

 

適度にサボること。

これができないとどんどん自分を追い込んでいくことになってしまいます。

 

 

 

プロ認識を持っていても、実際に活躍できる人間とは限りません

現に日本人が海外で就職しても勤勉性は評価されても、総合的に見て強みに立てることは少ないです。

 

これは日本と海外とで何を重要視するかの違いの話になってくるのですが、長くなりそうなのでやめておきましょう。

 

 

 

この様に十分頑張ってもそれまでは普通、それからさらにリスクを取りやり続けた者だけが恩恵を得ることができるような社会なので、当然埋もれるプロ達はごまんといます。

 

正直日本人の美容師なんかは専門学校を卒業した段階で世界では主戦力です。

 

 

それでは埋もれないために僕たちはどうすれば良いのか。

 

その方法は“一つの分野に集中するのをやめること”です。

 

 

 

 

禁止は論外?”副業”がなぜ大事か

 

 

日本では“副業”というものは企業からあまり受け入れられていません。

 

就職して正社員にでもなれば、副業をすることは会社から許可を得る必要があったり、

そもそも副業禁止という規定があるところも多くあります。

 

信じられないことに2018年の記事では、

日本の約7割の企業が副業に規制を敷いているとの記事*もあります。

 

でもこの副業、めちゃくちゃ大事なんです。

 

 

 

副業とはいってもやりたくもない肉体労働(レストランでバイト等)をするのではありません。

それでは時給のために体力を消耗していくだけです。

 

 

 

 

ここでいう価値のある副業とは何か。

 

それは自分の経験になる、興味ある分野をやっていくことです。

 

 

 

もしも写真に興味があるのなら休みに写真を撮りに出かけて、編集までやれば立派な副業です。

 

ゲームが好きならば休みの日にがっつりゲームをするのも立派な副業ですし、

お菓子を作るのも、サイトを運営するのも、言語を勉強するのも、

興味ある分野の本を必ず毎週一冊読むと言うのも立派な副業なんです。

 

 

 

“それ趣味じゃん”

はい、そう思った人いますよね?

 

実は趣味と副業は全くもって本質は変わりません。違いは本気度です。

 

 

 

写真はカメラを買えば誰でも撮れますよね。

では“カメラが好きな人”“写真家”の違いとは何か?

 

 

30万のカメラを買って“写真が趣味なんです”と言う人もいれば、

5万のカメラで“副業で写真家をやっています”と言う人もいます。

 

写真を頼みたくなったら僕は圧倒的に後者の方を信頼します

 

 

自分が人にどう名乗るかは、「決意の現れ」で、

副業と言うと全てものに責任が付随することになるのです。

 

例えそれを人が趣味だと言おうが、

自分が責任を持って本気で取り組む以上は立派な副業だと胸を張って良いのです。

 

 

 

 

給料が発生しないことも多いです。ではこれも副業とは呼べないのでしょうか。

 

 

いいえ、副業の本当の価値は、経験を手に入れることです。

経験さえ手に入れば給料なんて副産物程度の認識で良いのです。

 

 

そもそも給料を貰うためにやっているのには本業があるので、給料のために副業をするのはずれています。

給料が低く副業で稼がないとお金が足りないのであれば、生活レベルを落とすか、職場を変えれば良いだけです。

 

 

そんな簡単に転職なんてできないし、昇給も見込めない。

 

もしそう感じてしまうのであれば、その状況を作り出す根幹こそが

副業(本職以外にやってきた経験)の欠陥です。

 

 

本業以外に何もやってきたことがないというのは、存在した可能性のある選択肢を自ら断ち切るということです。

それでは自由なんてなく、会社や職種に縛られて当然です。

 

 

あらゆる選択肢を与えてくれる技術経験とは職場や会社から教えて貰うものではなく、ある程度は自分で培うことができるものなんです。

その少しずつでも積み重ねた経験が活躍の幅を広げて、生きる自由度を上げてくれます。

 

 

 

本業なんて一日8時間、週5日だと40時間程度です。一週間の時間の25%くらいしかありません。

なので残りの75%を本業の傍ら、どのように過ごすかがとても重要です。

 

 

 

実際に海外では本業を持っていてもそれとは別に何か他のことをしていくことは

タブーどころかむしろプラスに捉えられることが多いです。

 

 

わざわざ自分の自由時間を削ってまで副業をするということは

それだけいろんなことに興味があり、向上心があるということです。

 

ただ会社の仕事を定時までこなして、趣味を持たず何もしない人間よりもよっぽど魅力的ですよね。

 

 

 

 

副業を禁止としている企業としてはできることなら本業に集中してほしいということも理解できますが、

有力な社員を会社に留めるための策という側面が多いにあります。

 

 

副業禁止とは、経験を得るための重要な機会を人から奪っているということを全ての企業が自覚する必要があります。

 

終身雇用・退職金などが約束できない限り、本来会社が副業禁止なんて言える立場じゃないんですよ。

 

 

 

だからこそ副業禁止は論外なんです。

 

日本で終身雇用を約束できる企業なんて正直ありません。

 

約束できない会社とはその程度の付き合いと割り切って、

自分の経験の得る機会を平気で奪う企業に怒りを感じるべきです。

 

自分の力でスキルを広げて、自分の身は自分で守るという責任を持つ。

独立とはそういうものです。

 

 

具体的にどう行動していくか。後編へ

 

 

一記事で書き切るつもりが、つい長くなってしまいました。

ここで一度中断し、続きは後編に書こうと思います。

 

 

今回の記事は名前をつけるのなら“考え方導入編”です。

 

 

 

僕自身、これらが全て完璧にできたわけでは全然ありません。

 

それでも幸運にも本職というものに縛られずに割と自由なことをしてきた人生だったので

その分自分が活躍できる範囲がそれなりに広く、だからこそ今転職して生活できているというのは確信を持って言えます。

 

 

同じ職場でずっと働くことは決して悪いことではありません。

しかし、自分の生き方に少しでも疑問を持ったことがあるのであれば、今回の記事に少しでも”なるほど”と思っていただけると幸いです。

 

 

それでは後半では具体的にどの様に行動していくかについて書いていこうと思います。

 

後編へ↓

捨てたのは鍼灸師という”肩書き”。職に生きない生き方のすゝめ 後編

 

引用:未だに7割企業が副業禁止。禁止企業の人事の本音と最も心配していること

 





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