早いもので2021年も3月に突入。
豪華客船が全面的に停止になってから早くも一年が経過しようとしています。
僕は去年の3月、全クルーズ船が停止になるまで船に乗っていました。
船を降りてからしばらくはクルーズはこの期間まで停止!という最新情報が常に更新がされていましたが現在ではそれも少なくなりました。
もともと僕も船を降りた後、しばらく休みをとって2020年の8月から別の船に乗船する予定でした。
当然のことながら今でも日本にますが笑
船が停止してそろそろ一年が経つので、今回は
現在のクルーの現状と、豪華客船は復活するのか
について僕が考えることを書いていきます。
後半では鍼灸師の状況についても言及します。
コロナによって散ったクルー
船が停止し、クルーたちはバラバラになりました。
船がなければ当然のことながらクルーは仕事ができません。
帰国してからも船で同じ時間を過ごしたクルー達とたまに連絡を取り合いますが、
ほとんどの人が自分の国に帰って新たな仕事を見つけた/もしくは、探しています。
僕は鍼灸師として乗船していましたし、ドクターやミュージシャン、フォトグラファーなどといった技術を持った職の人たちは船を降りても自分たちのスキルで新たな就職先を見つけたり、自分でプロジェクトを立ち上げてる人もいます。
二回目の船で一緒だった友達は故郷の南アフリカで今はテレビのプロデューサーです。
そんな感じでエンジョイしている人もいます笑
クルーズ会社に雇われて勤めている人は船の再会を待っている人も多いです。
しかしそれはオフィサー(最上の位を持つクルー)達の話で、シェフやハウスキーピングなど仕事を辞める、もしくは解雇された人も多いと聞きます。
船のポジションが何であれ
流石に一年もいつ再開するかわからない仕事をただ待ち続けるのはきついです。
世界中のクルーズ船の乗務員が参加しているfacebookグループを見た感じ船上では一番位の高かったオフィサーでも、
近場でウーバーイーツなどのバイトしている人もいるみたいです。笑
船の上で甘えまくったオフィサーどもは
生活格差を実感していることでしょ大変ですね(←お前が言うな)。
一年以上続くこの状況はクルーたちにとってなかなか大変なものになりますが、
船業界が復活し、戻れる兆しはあるのでしょうか。
新たな規定?ワクチンが救いとなるか
まず基本事項として船の上での新型コロナウイルスの確認は会社にとって致命的です。
船の上で見つかってもどころか、船を降りたしばらく後に感染が確認されたりしても
いずれにしろクルーズラインはアウトです。
もともと船の上は感染症にはかなりの注意を払っています。
風邪でもなんでも少しでもウイルスの流行が見られればすぐにレッドレベルという警告が船長から降り、
大なり小なり乗客もクルーも行動を制限されます。
通常家で下痢とかしても、なんか変なの食べたかな?程度で、別にそこまで気にしませんよね?
船ではクルーが下痢や嘔吐をしたら仕事があろうがなんだろうが部屋を出ずに
すぐさま電話でドクターを呼ぶことが義務付けられています。
ついでにそのまま三日隔離です。
そのくらい船の上では感染症に気を配っています。
気を配らなければならないほど感染症には弱い環境とも言えます。
そんな中、船会社も新たな規定を設けながら徐々に再稼働しようと頑張っています。
Richard Branson’s cruise line just announced a vaccine requirement.
数日前にはワクチンを摂取した証明書が必要といった規定が出ています。
これで少しづつでも事業が戻ってくるのかもしれません。
僕個人的には事態はもっと深刻だと考えています。
たとえワクチンを打とうがまだ再稼働すべきではありません。
今ヨーロッパで再炎上している変異したウイルスに対しての効果や、副作用の現実など
正直確認されていないことがかなり多いんですよね。
乗客も隔離される危険性もあり、クルーも数週間、もしくは数ヶ月足止めを食らう可能性もあるわけです。
そもそも船できた乗客を受け入れる国なんてありません。
そんな状態じゃワクチンで規定を固めようが、実際の業務再開には至らない
というのは割と明白なんじゃないかなぁ、と。
万が一再開しても多分何も面白くないです。
リスクを背負って海にぷかぷか浮くだけですね。
SUPでも買ってビール片手に一人で浮いてる方が100倍マシです。
船で働きたいなら、今は”待ち”。別のことに集中しよ。
もしも乗客として船に乗りたいなら、
ドイツのTuiなどは再開している(少なくともしていた?)その船に乗りにいけば良いと思います。
行き帰りで一ヶ月ほどは隔離されることはありそうですが。
問題は船にクルーとして乗りたい場合はどうするかです。
正直今は待ちの一択だと思います。
僕が船を降りる数週間前の2月末に入ってきたドクターはせっかく研修を受けてわざわざ国から船に乗ってきたのに、
初めてのクルーズでなんの売り上げも出ないまま祖国に返されました。
僕は幸いにも契約の終わりの方でした(というかその当時は日本で感染が爆発していたので帰りたくなくて契約を伸ばした)。
そのような人は帰る想定をしているし、ある程度稼いでいるのでそこまでダメージは大きくなかったのかなぁと思っています。
研修を受けて、ようやく”船で働けるゼィッ!!(僕ならこうなる)”というときにストップしてしまってむしゃくしゃするところもあると思いますが、
このご時世船に乗っても稼げないと思いますし、港に降りれることもなく、正直、ただリスクだけで何も楽しくないと思います。
いずれ船が再開する時がやってきます。
それを落ち着いて待ちましょう。何か別のことを初めてください。
多分そんなにすぐには安定して再開しないので別の仕事探すかYoutubeでも初めてください。笑
船上鍼灸師はどうする?
僕は鍼灸師として船に乗っていたので少し鍼灸師のことも書きます。
上のことは全てのクルーに当てはまります。当然鍼灸師にも。
特に鍼灸師は乗客とかなり密接に関わる必要がある職種です。
セミナーでもコンサルテーションでも1日にかなりの乗客と話し、接触する機会があります。
自分がいかに気をつけようとも感染を防げるわけではありません。むしろ経路になってしまうかもしれません。
そのようなリスクを冒してまで船に乗る必要なんてないです。
多分乗客数にも制限がかかっているので、顧客の絶対数も少なく売り上げもなかなか出づらいです。
そしてほとんどの国で陸に立つことはできないと思ってください。
だったらコロナウイルスの後遺症を治療できるエキスパートとして
いつか船が再開したときに乗れるように準備しておく方がマシだと思います。
多分再開したらいくらでも診ることなりますよ。
コロナに罹ってそれ以来〜という人。
そこを明確に指摘して改善策を提供してあげれば
あっという間に月給100万です。(ちなみに1契約だけの僕はそんな世界は知りませんドヤ)
終わりに
船の再開はそう簡単にはいかないと考えておいて損はありません。
それよりか他に集中することを見つけて打ち込んでいればいずれ機会はやってくると思います。
まぁ全クルーズ会社が倒産しなければですが。。(割とまじでありえる)
僕の方はだいぶ前に会社から
Top-Tierd acupuncturist(売上の良い鍼灸師の層)だから
最初に船に戻すグループの一人です。いつ戻れますか!
みたいなメールが届いていましたが戻ったとしてもなかなかうまく行きそうにないし結局こちらで就職しました笑
多くの鍼灸師は戻らないと思うのですが、賭けに出てみるのもありかもしれません。
Youtubeやブログをやっているならしっかりとしたネタ回収になります。笑
何はともあれ早く船が通常通り運行を始められるといいですね!