鍼灸師は簡単?ニュージーランドでの仕事の見つけ方

 

(2024/1/24  更新

 

こちらの記事の情報は記事の発行時期である2018年5月4日時点のものです。

当記事のコメント欄で確認していただける通り、2021年11月より省による鍼灸師に対する規定が制定され、NZ国内で鍼灸をする場合には英語力、経歴の証明などの要件が必須となりました。

Policy on English Language Requirements for Registration・

 

人によっては難易度が格段に上がっています。

自身の状況に合わせた対策を講じる必要があると思いますのでこの記事は参考程度にしていただけると幸いです)

 

 

 

 

海外で仕事をしようと考えたときに考えるべき項目はたくさんあります。

 

ビザ関連言語金銭面、そして技術職が欲しければ資格のことも考えなければいけません。

 

 

 

しかしそれ以外にも自分である国に行きたいと考えて行動を起こす以上、避けては通れないものがあります。

 

そう、職場探しです。

 

 

 

 

ニュージーランドで仕事をしているとどうやって仕事を見つけたんですか?という質問をされることは少なくありません。

 

特に海外で働くことに興味を持っている人は気になる人は多いようです。

 

 

 

 

学生などでしっかりと働く必要のない方や、知人などからビジネスが舞い込んできた場合などではここは省けますが、

 

日本とは仕様の違う”海外の就活”にストレスを抱える方は多いと思います。

 

 

 

鍼灸師の場合は永住権がなければ開業できないので、まずはクリニックを見つける必要があります。

 

 

そんなわけで今回はそんな余計なストレスを減らすために、

ニュージーランドでの仕事の見つけ方(鍼灸師編)について書いて行きます。

 

 

 

 

今回書くことは実際に僕がやって効果的だなと思った方法です。

 

国によっては違うと思いますし、もっと効果的な方法もあるかもしれませんが参考までに!

 



 

一番最初に僕がニュージーランドに行こうと考えた時、

ニュージーランドには友達や知り合いなど誰もいませんでした。

 

 

そんな時はとにかくいろんな人とコンタクトをとる必要があります。

 

たとえそのコンタクトを取った人のクリニックでは人を募集していなくとも、知り合いなどを辿り情報をもらえる可能性が高くなるからです。

 

 

 

 

まだ行ったこともない、知り合いもいない地に行く際には、

周りに詳しかったり頼れる人がいるのであれば、まずは頼ってみるべきだと思います。

(頼る際には信頼関係が築けているかどうかには気をつけましょう)

 

 

 

 

僕はニュージーランドの前はマレーシアで修行をしていたので、ニュージー行きを決めて当時の師匠に相談したときに、

”同じ日本鍼灸をやっている治療家にメールを送ってみるよ。レファレンスレターも添付するから!”

と言ってくれてニュージーのメンバー全員にメールを一斉送信してくれました。

 

 

仕事が見つかるか不安だったので、そこをすぐに手助けしてくれて心強くとてもありがたかったことを覚えています笑

 

 

 

 

師匠がメールを一斉送信したその次の日にはギズボーンの鍼灸師の方と連絡を取り合うようになって、

ニュージーに来た後で最終的にオファーも頂きました。

 

 

その他にも何件も連絡をいただき、

”知り合いに当たってみるよ!”、”近くのクリニックで求人募集しているよ”などの情報や、

”うちのクリニックでは今は募集してないけど頑張ってね!”といった応援だとか、

 

現地の人からこうした声を頂けるだけで、何も知らない未開の土地に行く不安は和らぎました笑

 

 

 

 

 

 

ギズボーンの鍼灸師と連絡を取り合いながらも、その他にもクリニックを探し始めました。

 

ここで一番効果的だなと思ったのは、現地の鍼灸団体のウェブサイトを利用することでした。

 

 

海外の多くの国では鍼灸師はAcupuncture board(鍼灸委員会)に登録されている場合が多いです。

 

イギリスならBritish Acupuncture Council

ニュージーならAcupuncture NZ(NZRA)NZSATCMなどです。

(”Acupuncture borad 行きたい国名”で調べて見ると多くの国で情報が出てきます)

 

 

 

 

 

ニュージーでACC(保険)を使って治療するとなるとこの団体に属していることが条件なので、

ニュージーに渡る前から団体については調べていました。

 

Acupuncture NZのページにはFind a practitionerという治療家とクリニックを見つけるための機能があります。

 

 

名前や地名から検索できて、メールアドレスやクリニックの住所、Webサイトがまとめられているのでかなり情報を見つけやすいです。

 

 

 

僕はオークランドやウェリントンなどの大きめな街で仕事を探していたので、

そのページから気になる街を入力し、メールを送りまくりました。笑

 

 

ニュージーランドにも求人サイトはありますが、そのサイトに上がっていない求人は結構多くあるので、

手当たり次第メールを送ってみると案外連絡が返って来たりします。

 

 

 

日本よりも職場を変えることは頻繁に起こるので、”丁度よかった!来月から来られない?”という連絡があったりもします。

 

また”ほとんど口コミで広告とか出してないのによく見つけたね!情報網すごい!”という返信をいただいたこともありました。笑

 

 

僕が送った時はオークランドのクリニック数件、ウェリントン、クイーンズタウン、ネルソンなどから鍼灸師を探していると返信がありました。

 

結果的に僕が選んだのはそのうち一件のオークランドのクリニックです。

 

まだまだ送っていないクリニックはたくさんあったので、他の都市や町のクリニックにも送れば鍼灸師として仕事を見つけることはそこまで難しくないかもしれません。

 

 

もちろんある程度コミュニケーションが取れるだけの英語力は大事ですので、

それを踏まえた上でチャレンジして見てください!

 



以上、仕事の見つけ方でした!

 

 

これはニュージーだけではなくいろんな国で共通して使えることだと思います。

特にAcupuncture boardを使うのはいい手です笑

 

 

 

でも全世界共通で間違いなく言えることは最終的にはその人のキャラクターが大事です。

 

海外の就活では自分のアピールを強くしたほうがいいという声も聞きますが、

実はニュージーランド人はあまり誇張したアピールは好きじゃなかったりします。

 

 

なので謙虚に素直に情熱を伝えれば話を聞いて貰得るのではないかと思います。

 

 

海外で仕事をしたいけど何から始めればいいかわからない!という人の参考になれば幸いです!



 

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「鍼灸師は簡単?ニュージーランドでの仕事の見つけ方」への6件のフィードバック

  1. はじめまして、NZの鍼灸と保険制度について調べていたらこのサイトにたどり着きました。とても興味深い内容でした。

    質問なのですが、kokiさんがNZにてNZASA等の鍼灸団体に加入した当時は、加入するにあたって、英語力の証明は必要でしたか?私が3年程前に調べた際は英語力の証明は必要なかったと記憶していますが、先日、改めて調べたところ、どの団体も加入するにはIELTSスコア6.5以上の証明が必要とのことでした。加入条件が変わったのでしょうか、衝撃を受けています。

    1. たこさん、はじめまして!コメントありがとうございます。

      僕が加入した段階では英語力の証明は要らず、試験の際に質疑応答やテストに問題なく答えられれば加入可能でしたのでIELTS6.5が加入要項として追加されている様でしたらかなり大きな変更になりますね。
      念のため僕が加入していたAcupunture NZやNZASAの加入要項を両方のサイトで見てみましたが英語力に関する条件の記載は双方とも見られないようでしたが、情報は間違いありませんでしょうか?
      僕の見落としでしたらごめんなさい!

      1. やはり、数年前までは英語能力の用件は無かったのですね。ROCKY様が詳細に書いてくださった様に、最近、大きな変更があったようで、敷居が高くなり、残念な気持ちもありますが、人体に鍼を穿刺する以上、安全面を考慮すると当然の変更なのでしょう。

        ご返信ありがとうございました。
        ブログの更新、心待ちにしています!

        1. たこさん、コメントありがとうございます。
          英語力の規定が入った以上、敷板は大きく上がりましたね。。

          IELTSAcademic 6.5は確かに高いですが、その他にもOST(Occupational English Test)、PTE(Pearson English Language Test)でも良いとのことです。
          TOEFLやIELTSよりもやや点数を取りやすいと聞くのでそちらを検討してみてもいいかもしれません。
          おっしゃる通り、患者への安全面や言語での不安を取り除くためには致し方ない措置ではあると思います。いずれにしろ永住権申請などでも英語力の証明は必要になってくるので早めの準備と考えれば良いかもしれません。

          応援しています!
          またのコメントお待ちしております!

  2. こうきさん、たこさん、初めまして。
    いきなりのコメント失礼します。現在ニュージーランド在住の者です。
    数年前から鍼灸協会の規則などが見直され、昨年中頃、遂にAcupunture NZやNZASA含むすべての協会は『Chinese Medicine Council of New Zealand』が統括するようになっていると思います。鍼灸に関する規則や鍼灸師の登録などの詳細はそちらのサイトを見ていただくと分かると思います。そしてたこさんがおっしゃっている英語の要件なども加わり、現在はIELTSのアカデミックで各セクション6.5以上が必要になります。
    海外からの看護師などは鍼灸師以上のスコアを求められていますし、今までのニュージーランドの鍼灸事情がかなり緩かったと感じます。(実際、コロナ前にAcupuncture NZへ直接英語力を問い合わせたことがありますが、IELTSの平均が6.0あればいいと言われました。)

    そして全く関係ない話になりますが、こうきさんには今までかなり救われ&情報をいただきました。
    日本にいるときから長年の読者で、行動力や考え方、とても尊敬しています!
    いつかお会いしたいのですが、今は遠くから応援しています。
    またぜひニュージーランドに帰ってきてください!

    1. Rokeyさん、初めまして。コメントありがとうございます!

      貴重な情報ありがとうございます。
      Chinese Medicine Council of New Zealandのサイトで確認すると確かに2021年の11月より規定の変更があったみたいですね。
      僕がいた当時からも規定が変更になるという話は時折出ていましたが、実際に変更が行われていたことは存じ上げておりませんでした。。
      他の国では言語力の証明の他に現地での追加の受講などが必要だったりするのでまだゆるい方かとは思われますが、Academic 各6.5以上は日本から来て短く、元々英語に精通していない鍼灸師が取るのはかなり難易度が高く感じますね。

      以前から見ていただいていたとのこと、ありがとうございます!Rokeyさんは現在NZで鍼灸師として働かれていらっしゃるのでしょうか?
      NZにはこれからも時折行こうと考えているのでいつかお会いできれば嬉しいです。また覗いてみてください。
      コメントありがとうございました!

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