海外で仕事をしようと考えたときに考えるべき項目はたくさんあります。
ビザ関連や言語、金銭面、そして技術職が欲しければ資格のことも考えなければいけません。
しかしそれ以外にも自分である国に行きたいと考えて行動を起こす以上、避けては通れないものがあります。
そう、職場探しです。
ニュージーランドで仕事をしているとどうやって仕事を見つけたんですか?という質問をされることは少なくありません。
特に海外で働くことに興味を持っている人は気になる人は多いようです。
学生などでしっかりと働く必要のない方や、知人などからビジネスが舞い込んできた場合などではここは省けますが、
日本とは仕様の違う”海外の就活”にストレスを抱える方は多いと思います。
鍼灸師の場合は永住権がなければ開業できないので、まずはクリニックを見つける必要があります。
そんなわけで今回はそんな余計なストレスを減らすために、
ニュージーランドでの仕事の見つけ方(鍼灸師編)について書いて行きます。
今回書くことは実際に僕がやって効果的だなと思った方法です。
国によっては違うと思いますし、もっと効果的な方法もあるかもしれませんが参考までに!
一番最初に僕がニュージーランドに行こうと考えた時、
ニュージーランドには友達や知り合いなど誰もいませんでした。
そんな時はとにかくいろんな人とコンタクトをとる必要があります。
たとえそのコンタクトを取った人のクリニックでは人を募集していなくとも、知り合いなどを辿り情報をもらえる可能性が高くなるからです。
まだ行ったこともない、知り合いもいない地に行く際には、
周りに詳しかったり頼れる人がいるのであれば、まずは頼ってみるべきだと思います。
(頼る際には信頼関係が築けているかどうかには気をつけましょう)
僕はニュージーランドの前はマレーシアで修行をしていたので、ニュージー行きを決めて当時の師匠に相談したときに、
”同じ日本鍼灸をやっている治療家にメールを送ってみるよ。レファレンスレターも添付するから!”
と言ってくれてニュージーのメンバー全員にメールを一斉送信してくれました。
仕事が見つかるか不安だったので、そこをすぐに手助けしてくれて心強くとてもありがたかったことを覚えています笑
師匠がメールを一斉送信したその次の日にはギズボーンの鍼灸師の方と連絡を取り合うようになって、
ニュージーに来た後で最終的にオファーも頂きました。
その他にも何件も連絡をいただき、
”知り合いに当たってみるよ!”、”近くのクリニックで求人募集しているよ”などの情報や、
”うちのクリニックでは今は募集してないけど頑張ってね!”といった応援だとか、
現地の人からこうした声を頂けるだけで、何も知らない未開の土地に行く不安は和らぎました笑
ギズボーンの鍼灸師と連絡を取り合いながらも、その他にもクリニックを探し始めました。
ここで一番効果的だなと思ったのは、現地の鍼灸団体のウェブサイトを利用することでした。
海外の多くの国では鍼灸師はAcupuncture board(鍼灸委員会)に登録されている場合が多いです。
イギリスならBritish Acupuncture Council、
ニュージーならAcupuncture NZ(NZRA)やNZSATCMなどです。
(”Acupuncture borad 行きたい国名”で調べて見ると多くの国で情報が出てきます)
ニュージーでACC(保険)を使って治療するとなるとこの団体に属していることが条件なので、
ニュージーに渡る前から団体については調べていました。
Acupuncture NZのページにはFind a practitionerという治療家とクリニックを見つけるための機能があります。
名前や地名から検索できて、メールアドレスやクリニックの住所、Webサイトがまとめられているのでかなり情報を見つけやすいです。
僕はオークランドやウェリントンなどの大きめな街で仕事を探していたので、
そのページから気になる街を入力し、メールを送りまくりました。笑
ニュージーランドにも求人サイトはありますが、そのサイトに上がっていない求人は結構多くあるので、
手当たり次第メールを送ってみると案外連絡が返って来たりします。
日本よりも職場を変えることは頻繁に起こるので、”丁度よかった!来月から来られない?”という連絡があったりもします。
また”ほとんど口コミで広告とか出してないのによく見つけたね!情報網すごい!”という返信をいただいたこともありました。笑
僕が送った時はオークランドのクリニック数件、ウェリントン、クイーンズタウン、ネルソンなどから鍼灸師を探していると返信がありました。
結果的に僕が選んだのはそのうち一件のオークランドのクリニックです。
まだまだ送っていないクリニックはたくさんあったので、他の都市や町のクリニックにも送れば鍼灸師として仕事を見つけることはそこまで難しくないかもしれません。
もちろんある程度コミュニケーションが取れるだけの英語力は大事ですので、
それを踏まえた上でチャレンジして見てください!
以上、仕事の見つけ方でした!
これはニュージーだけではなくいろんな国で共通して使えることだと思います。
特にAcupuncture boardを使うのはいい手です笑
でも全世界共通で間違いなく言えることは最終的にはその人のキャラクターが大事です。
海外の就活では自分のアピールを強くしたほうがいいという声も聞きますが、
実はニュージーランド人はあまり誇張したアピールは好きじゃなかったりします。
なので謙虚に素直に情熱を伝えれば話を聞いて貰得るのではないかと思います。
海外で仕事をしたいけど何から始めればいいかわからない!という人の参考になれば幸いです!