僕のクリニックには二週類の毛布があります。
上の画像の左側の茶色い毛布と、右側の白い毛布です。
NZは朝方や夜は冷え込むことが多いです。そのため、毛布は患者を治療する時には欠かせません。
しかし毛布を使っている時に茶色と白の毛布で手応えがなんか違うぞと思う様になりました。
しかしよくよく考えてみれば当たり前ですね。
気をつけなければいけない点はその毛布の材質にありました。
まずはこの二つの毛布の材質を確認してみます。
茶色い方がCotton(綿)。
そして白い方がPolyester(ポリエステル)ですね。
僕はつい最近まで何の気無しに両方の毛布を使っていたのですが、最近思いました。
ポリエステルの毛布を使っている時は鍼に対する反応が鈍くなってないか?と。
しばらくの間それに気づかず、患者の反応がやけに鈍い時があったのですが、ある患者を診ていた時に毛布が犯人?と思いつきました笑
そして治療中にそれに気づいた時に綿の方の毛布に変えてやり直したところ、前よりも変化が出ました。
脈ではあまり違いがわからなかったのですが、特に腹診をしている時に変化が出づらいという印象を持ちました。
この時に一度目に取穴したところと全く同じポイントを取ったので、考えられる可能性は
2回目なので効果が強く出た、もしくは毛布が違いを引き起こしたの二択になると思います。
その患者の時に気づいた理由は、以前にもその患者を何度か診たことがあり、その患者が反応が出やすいこととその手応えを覚えていたので肩透かしにあった気がしたためです。
なのでこれは2回目だから効果が出たというよりも、なにかに効果が遮られたという感覚の方がしっくりきます。
という訳で考察&リサーチ開始。
毛布の材質がどうして治療に影響するのか。
考えれば当たり前でした。
犯人は毛布自身ではなく、
毛布の引き起こす”静電気”です。
以前から何度か書いている通り、僕は経絡や経穴を流れる気とは電位の動きだと考えています。
と言っても現在わかっているもので性質が一番近いのが電子だと思うだけで、もしかしたら未知の物質の可能性もあるかもしれませんが、それでも似た様な性質を持つものであることはほぼ疑いはないと思います。
そして今のところ言えるのは、それは他の物質の電位や、電磁場などから影響を受けるということ。
僕は鍼灸をする時には金属類を身体から外してもらう様に患者にお願いしてます。
それは金属は高い電位を持つので、経絡への影響を邪魔してしまう恐れがあるためです。
特に以前の記事を読んでいただければ分かる通り、間中式の治療をする時にはイオンや電位の動きが重要になるため、身体にかかる電位には注意する必要があるのです。

なのでベストな環境で患者を治療するとすれば、地磁気などの取り除けないもの以外の影響がない環境になります。
さすがにそれは大変ですが笑
表を見れば分かる通り、ポリエステルはマイナスよりの帯電、そして綿はややプラスよりの帯電です。
画像引用: Lidea
ポリエステルはふわふわして気持ちいですが、乾燥しているためその繊維が纏う電位が強くなります。
対して綿は、繊維内に僅かながら水分を含んでいるため電位を持ちづらいです。
なので綿は静電気を起こさない材質として服や毛布などで製品化されています。
これを見ると、ポリエステル毛布の帯電によって経絡の動きが阻害されていたと考えても不思議ではないと思います。
金属が起こす些細な電位でも人体には影響があるとは思っていたのですが、この点にももっと早く気付くべきでした笑
子供の頃に毛布の中に潜って寝て起きたら、唇がガサガサになってる!
なんてことがありましたがあれも単なる乾燥だけではなく毛布の表面電位のせいだと思っています。
皮膚に電位が及ぼす影響は身の回りには溢れているかもしれません。
特に治療となるとそれを動かすためにやっている様なものなので、なるべくなら外部からの阻害が入ることは避けたいです。
基本的に静電気は違った極のものが擦れることで引き起こされます。
なのでマイナスとポリエステルとプラスの綿という二つの毛布を使う時が
一番静電気が帯電されるということです。
ポリエステルだけでも影響が出るのに、患者が寒いかもと思ってこれを二つ使ってしまうと手にバチっとくる危険性までついてきます。
確かにここ最近手がバチバチなって患者に触る時にちょっと警戒する様になってました笑
患者が着ている服の材質によっても影響が出るはずですが、そこまでのコントロールは難しいですね。
もしくは患者着に替えてもらうことがベストかもしれません。
これまでクリニックで使う毛布の材質について考えていなかった人はぜひ材質チェックしてみてください!