人は何かやりたいことができた時にそれを周りのすべての人が応援してくれる訳ではありません。
やろうとしていることが特殊であるほど周りからやめておけと言われることがあります。
でも実際には他人からのやめておいた方がいいと言う意見の中には具体性がないことが多いです。
昔の記事でも話した通り、アドバイスではなく否定する人間がたくさんいるからです。
新しいアイデアを否定することはその人のチャンスを潰してしまう恐れがあります。
そのような人は人の邪魔をする人間で間違いないです。
では相手を邪魔してしまう人間と、
相手を認めた上でアドバイスができる人間はどうして分かれてしまうのでしょうか。
こんなことを言っている僕を含め、
人の足を引っ張る人間になる可能性は誰にでもあります。
そうならない為には、どうすればいいのでしょうか。
人は”自分の知らないこと”は勧めない
自分が誰かにアドバイスをする視点に立ってみればわかると思いますが、
基本的に人は自分が知っていることを勧めます。
僕は社会人になってからずっと海外にいるので、将来について悩んでいたりする日本の若者に会えば、
高確率で日本国外を考えるよう勧めると思います。
僕の考え的にはそもそも就職にしても起業するにしても、これから日本で挑戦することに全くアドバンテージがないと思うからです。
海外で言葉が通じなかったり文化の違いに苦しんだりするのは最初の数年だけで、20代であればその後の何十年を世界中で活躍できる様になる可能性があるんです。
結果的に、伸び代は日本だけでしか生きられない人間と雲泥の差になると思っています。
しかしもちろんそう思わない人もいます。
日本に住んでいて海外を視野に入れたことがない人は、そもそも海外に行ってみたらというアドバイスが生まれてくることはありません。
なぜなら海外への知識がない為、それををすることへの利点やリスクなどがわからないからです。
僕は日本の会社で働いたことがない為、日本国内の企業形態についてや、法律などに関してはかなり無知です。
なので自分が無知なことは間違いなく他人にアドバイスできません。
では無知でない人というのはどんな人でしょうか。
僕は、経験が豊富な人だと思っています。
“経験の量”は年数に依存しない
人がやっていることを否定して、足を引っ張ってしまう人はそれに対しての経験が不足していることが多いです。
人は経験したことがないものを恐れます。
経験したことがない人が恐れるものを他の誰かが行おうとすると、その人は自らの防衛本能からこの様な類の言葉を放ちます。
「無理だ」
「馬鹿らしい」
「時間の無駄」
「できるわけがない」
周りにこの様な人いませんか?
僕の知り得る限り、経験が豊富な人がこの様な言葉を安易に使うことはほとんどありません。
人は経験がないものを恐れますが、自分が実践してその経験をすれば一気にそれに対しての意識は変わります。
経験したことがあればその危険性も、それに対する対処法も、そして利点もわかっているのです。
そしてそこからアドバイスというプラスの言葉が生まれます。
もっとも勘違いしてはならないのは経験とは年数ではありません。
10年間毎日一つの会社で同じ様にやってきた人と、
5年間毎日新しいチャレンジを行なってきた人では後者の方が経験は圧倒的に豊富です。
毎日が同じ1年を10回繰り返した人と、
毎日が違う5年を生きた人の違いです。
経験量は全く違います。
一つの場所で落ち着いてのんびりしようと思った時点で経験を得るという重大な事から遠ざかってしまいます。
いつまでも挑戦者でいきましょう。
一つの場所で落ち着いて”このぐらいでいいか”と考えるのをやめた時点で、年齢関係なく“老後突入”です。
大事な相手にこそ注意すべき
上に書いた他人の足を引っ張っている人間は基本的に
自分が人の足を引っ張っているということに気づいていません。
一番最初に
“人の足を引っ張る人間になる可能性は誰にでもある”と書きました。
その理由は相手を思うほど足を引っ張ってしまう危険性に気づいていない人が多いからです。
上に書いた通り、自分が経験がなくて恐れる事を避ける様に言った結果、相手の足を引っ張ってしまいます。
その人の中ではアドバイスをあげて、より良い結果になるように協力しているつもりです。
相手を嫌いだからという悪意から足を引っ張る人はほとんどいません。
相手を助けようとして引っ張っているのです。
ではこの世界で最も足を引っ張ってしまう種類の人とは誰でしょう。
例を挙げると、どの親もそうなってしまう確率は高いと思います。
海外に出たことがない親は、子どもが海外に出ようとした時に
「海外は危険だからダメだ」と言います。
自分で会社を起こしたことがない親は、起業しようとする子に対して
「失敗したらダメだから会社に就職しろ」と言います。
自分が”怖くて危ない”と思うことを避ける様に教えて、子どもを大変な目に合わせない様にするのです。
その親の言いつけを守らない子どもは、反対を押し切ってでも挑戦するかもしれません。
そして元から親からの干渉をあまり受けていない子どもは、一番最初に足を引っ張る人がいないため簡単に挑戦できたりします。
その結果、最初からはうまくいかなくても意外とそこから何か繋がったりするのです。
僕の両親は、幸いなことに二人ともゼロから会社を起こし、新しいことを行いながらきた人たちなので僕は子どもの時からある会社に入って安泰の人生を送ろうなんて考えたことは一度もありませんでした。
その様な両親だからこそ僕が海外に出たり、起業をしたい旨を話しても応援してくれます。
アドバイスはくれても最終的には僕が決断したことやれと言ってくれます。
やりたいことに過干渉してこない親で本当に良かったと思っています。
なので自分が親であったり、
もしくは大事な人のために助言をしようとしている時こそ注意すべきだと思います。
(僕は親ではないので参考程度にお願いします笑)
全てのことを経験するのは不可能。ではどうすべきか
経験をしたことがあれば、それに対しての免疫ができます。
知識もできて、その結果アドバイスもできます。
しかし、世の中の全ての経験をするというのは人生が何度あっても不可能です。
そこでそれを全て解決する一つの考え方があります。
「相手を認めること」です。
相手に意見を押し付けるのも、相手のためと思ってやめておいたほうがいいと助言をするのも、
それはこの人は自分ができないことはできないと思っているからです。
相手の力を認めて信じる様になれば、心から応援できる様になります。
“自分より知識がない”や、“若くて経験がない”などという理由で
他人を下に見ていてはいつまでも人の邪魔をする人間候補者です。
人の数だけ、学ぶものがあります。
3人いればその3人全員から必ず自分が学べるものがあります。
たとえそれが自分の子どもだとしても、子は親の知らないことをたくさん知っています。
もし親のあなたが怖くてできないことを子どもがやりたいと言ったのなら、その子は親のあなたよりも度胸があると認めましょう。
以上のことから経験豊富な人間が増えると、若い世代はもっと大きな夢を持つことができると確信しています。
今まで会った数え切れないの人の中で、人の目標を軽く見ず、アドバイスをしっかりとできる人間は
全員が本当に尊敬できる生き方をしています。
当たり前ですよね。
自分の人生に一生懸命な人に、他人を笑う暇なんてありませんから。