僕が今住んでいる国、ニュージーランド。
日本人からしたらなかなかイメージがつかないかもしれません。
テレビでも時々取り上げられてたりして、
なんとなく自然が綺麗な国というイメージは持っている人は多いと思います。
それでもやはり近くにある大きな国、オーストラリアの影に隠れてしまって、なかなか存在感は薄いです笑
そんな中、僕がマレーシアの次に住む場所として選んだニュージーランド。
多くの人はオーストラリアに行きますが、僕はニュージーランドを考えました。
今回はなぜ僕はニュージーランドに決めたのか、という話です。
どこか海外に行きたいとか、住むべき場所を探している、ニュージーに興味があるなんて方には参考になるかもしれません。
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南半球の島国、ニュージーランド
まずはそもそもニュージーってどこ?って人がいるかもしれないのでまずは場所から確認です。
ニュージーランドは南半球、南太平洋に浮かぶ島国です。
英語圏でイギリスの影響を強く反映している点などからか、なんとなくヨーロッパに近いイメージを持っている人もいるかもしれませんが、ヨーロッパとは真逆の真逆。地球の反対側です。
地図を見れば一発でわかりますが、近くの国はオーストラリアで、
そのほかのどの国とも結構な距離があります。
日本やイギリスも同様に島国ですが、ニュージーランドに比べると外国との距離は短く感じてしまいます。
未だにここまで海外との行き来に苦労する国はなかなかないかと思います笑
国土は日本の3/4程ですが、全人口は約460万人。
日本の大体24分の1しかいません。
その中でも最大の都市であるオークランドに150万ほどの人口が集まっており、
その為一度街を出るとあとはひたすら自然が続きます。
都市に侵食されず自然が綺麗に残っている点は素晴らしいですが、
人口の少なさから価格競争なども起きない為色々と高い国です。
特に農業国のニュージーでは食べ物よりも、
車や電化製品などの機械系はほぼ輸入に頼っているため、値段の張る傾向にあります。
いいところばかりではありませんが、それでもニュージーランドの手つかずの自然は世界の中でも目を見張るものがあり、素晴らしい点であることには疑いはありません。
自然の綺麗さは以前書いた南島旅の記事をどうぞ。




ニュージーランドに来た理由
では本題。僕がニュージーに来た理由についてです。
選んだ理由はいくつかあります。
理由その一:英語圏である
次の国を考えるとなった時に考えなければいけないのは
自分の話す言語は通じるか。
ニュージーは世界中で使える英語が第一言語だという点はやはり強いです。
特にイギリスからの影響が強い為か、アクセントもそこまで強くはないというのも一つの特徴です。
第一言語が英語ではなくても英語が通じる国は多くあります。
ヨーロッパは多くの国で英語が使えますし、僕がいたマレーシアも英語で問題ありませんでした。
しかし国民がたとえ英語をある程度話せるとしても、正式な書類の手続きだったりでは結構その国の言語で固定されていたりもして意外と苦労することもあります。
仕事も面でも僕はマレーシアに住んでいた時からずっと英語のみを使って生活していました。
クリニックでもずっと英語だったので、患者さんと接するときは英語で話すのに慣れていました。
むしろ日本ではクリニックで働いたことがないので、治療の際には英語のほうがやりやすかったりします
なので英語という世界の共通言語さえ理解できればコミュニケーションには困らない点は僕にとっては大きなポイントでした。
理由その二:リスクが少なく、その先の永住権に繋がりやすい
ニュージーランドはワーキングホリデー制度がある国です。
なので30歳以下であれば誰でも一年は滞在して働くことができます。
ワーホリがある国だと敷居は低いですよね。
そしてもしその先に繋げようと思えば永住権も難しくはないというのも大きなポイントでした。
今でこそ法律が変わってちょっと大変になってしまいましたが、僕が来ようと決めた時は比較的簡単に永住権を取れていたように感じます。
他の国に比べたら取りやすかったというだけで、もちろんそれなりの規定は満たさないとダメです。
それでも無制限に滞在できて、生活保障も受けれるようになり、開業もできるようになる永住権を取れると考えるとあの規定は優しいほうだと思います。
永住権につなげることもできて、
かつワーホリで気軽に行けることでリスクも最小限に抑えられる。
挑戦するには十分な理由です。
上にも書いた通りオーストラリアに行こうと考える人は結構多くいますが、
僕はあえてニュージーランドで永住権を取りたいと思いました。
オーストラリアではなく。
オーストラリアやカナダ・イギリスなど、多くの国の永住権と
ニュージーランドの永住権には一つ決定的な違いがあります。
基本的にどの国でも永住権は外国人がその国に住みたいがために取得するものです。
その為、もし永住権を取得した後に他の国に住もうとなると、基本的にはその国の永住権は失効、もしくは帰って来る時に入国のためのビザが別途必要になってきます。
しかしニュージーの永住権は文字どおり一度取れば永久的に永住権を保持できます。
なので例えば永住権を取った後にしばらく日本に帰国して、
その十年後にやっぱりニュージーに帰って来ようとなった時にも問題なく帰ってこれるんです。
これってすごいことですよ笑
僕は今のところ日本に帰って住みたいとは思っていません。
僕たちの世代には、今ある山積みの問題がさらに重くのしかかって来るのは目に見えているからです。
日本はいい国ですが観光程度が一番楽しく、
住むとなるといい国だとは思えません。
そのため僕は日本以外にどこか帰る場所が欲しいと常々思っていました。
でもまだまだ若く世界を知らない自分は一つの国だけにこだわらず、いろんな国をもっと見るべきだと今でも思っています。
なので永住権を取っても、もしそこに居続けなければならないのであれば今の僕としてはただの足枷としか考えられません。
一度取れば他の国にいくらチャレンジしても帰る場所が保障されるニュージーの永住権。
他の国にいても保持できるのであれば足枷にもならず、間違いなく持っていて損はありません。
なので若いうちにここで永住権を取ることは、これからいろんな国に挑戦するに当たって
心強い後ろ盾になってくれると思っています。
理由その三:鍼灸がしやすい
これは鍼灸師の人に限ることですね。
他国で鍼灸のような技術職をするとなると、まずは資格の問題があります。
日本でいくら国家資格を持っているとしても海外にいると基本的には何の意味も成しません。
それなりに鍼灸が発展している国ではその国で鍼灸の学校を出たり、授業を受け直して資格を取り直すなどしないといけないところが多いです。
その点、ニュージーランドは自費での施術だけなら日本の資格だけで可能。
ACCという保険制度を使いたいのであればAcupuncture NZやNZASAといった鍼灸協会に登録すれば大丈夫です。
基本的にどのクリニックもACCを使っているので登録をしていなければジョブオファーをもらうのは難しいです。
ちなみに僕はAcupuncture NZの方に属しています。
登録の際には試験を受けたり、日本の学校のカリキュラムを提出したりしなければいけませんが学校に行き直すことはしなくてもいいので比較的簡単に鍼灸という仕事を始められるのではないかと思います。
登録については、また今度詳しく書きますね。
これからニュージーで技術職を考えるのであれば、
鍼灸以外の資格についてもそれぞれ別の制度があるはずなので確認してみることをお勧めします。
終わりに
以上簡単に僕がニュージーランドにきた理由について書いていきました。
これ以外にも細かい理由はまだまだたくさんあるんですが、上には書ききれません笑
住みやすい国ランキングの上位に食い込んだり、ビジネスしやすい国ランキングの一位になったりと、
それ以外にも様々な魅力があるのもニュージーランドの特徴です。
(中には少し疑問に感じるようなランキングもあるので、信じすぎるのも問題ですが)
もちろん一つの国なのでいい面もあれば悪い面もあります。
永住権を取れば全てがいいというわけでもなく、ニュージーに住めれば万事オッケーというわけではありません。
ニュージーよりも日本の方がいい!と感じる人もいるはずです。
感じ方は人それぞれですが、田舎育ちの僕にはこの国は結構あってる気がします。
何がともあれ、これからニュージーランドに行ってみようかと考えている人のいい参考になれば幸いです。